格安SIMへ乗り換えても、元の携帯会社が提供する「キャリアメール持ち運び」サービスを申し込めば、同じメールアドレスを使い続けられます。ただし、乗り換え後に申し込める期間や月額料金は携帯会社ごとに異なり、通常は有料です。
申し込みを忘れて携帯会社との契約を解約すると、メールアドレスやメールボックスを引き継げなくなる場合があります。格安SIMへ切り替える前に、元の携帯会社の条件を確認しておきましょう。
格安SIMでキャリアメールを持ち運ぶ方法
基本的な流れは、現在の携帯会社でメールアドレスを持ち運ぶ申し込みを行い、その後に格安SIMへ乗り換えるという手順です。携帯会社によっては、回線解約後に申し込むこともできますが、申し込み期限が設けられています。
- 現在使っているキャリアメールの提供会社とメールアドレスを確認する
- 元の携帯会社の「メール持ち運び」サービスの条件を確認する
- 必要に応じて、乗り換え前または回線解約後に申し込む
- 格安SIMのSIMカードやeSIMを利用できる状態にする
- メールアプリに持ち運んだキャリアメールを再設定する
- 送受信や連絡先へのメール送信ができるか確認する
申し込み方法や期限は、ドコモ、au、ソフトバンクなどで異なります。たとえば、ドコモは「ドコモメール持ち運び」、auは「auメール持ち運び」、ソフトバンクは「メールアドレス持ち運び」という名称で案内されています。
キャリアメール持ち運びにかかる料金
キャリアメールの持ち運びは、格安SIMの料金に含まれるものではありません。元の携帯会社へ、メールアドレスを維持するための月額料金を支払います。
大手携帯会社の主要なメール持ち運びサービスでは、月額330円(税込)が案内されているケースがあります。ただし、料金や支払い方法は変更される可能性があるため、申し込み時点で各社の公式ページを確認してください。
| 確認する項目 | 内容 |
|---|---|
| 料金 | 月額制が一般的。金額は携帯会社ごとに確認が必要 |
| 支払先 | 乗り換え前の携帯会社 |
| 格安SIMの料金との関係 | 格安SIMの月額料金とは別に発生する |
| 申し込み期限 | 携帯会社や契約状況によって異なる |
たとえば、格安SIMが月額1,000円で、キャリアメールの持ち運び料金が月額330円の場合、通信料金とメール維持料金を合わせて月額1,330円となります。これは計算例であり、実際の料金は利用する格安SIMと携帯会社の料金によって変わります。
申し込み期限に注意する
最も注意したいのは、回線の解約後に申し込める期間です。多くのメール持ち運びサービスでは、回線解約後の一定期間内に申し込む必要があります。期限を過ぎると、キャリアメールを持ち運べない可能性があります。
携帯会社を変更する前に申し込むのか、MNP手続き後に申し込むのか、解約後に申し込めるのかはサービスごとに異なります。「格安SIMへ乗り換えてから考える」のではなく、次の項目を事前に確認してください。
- 申し込みができるタイミング
- 回線解約後の申し込み期限
- 月額料金と支払い方法
- 持ち運べるメールアドレスの種類
- メールボックスや過去のメールを引き継げるか
- 迷惑メール設定や自動転送設定が引き継がれるか
キャリアメール持ち運びの申し込み後にすること
メール持ち運びを申し込んでも、格安SIMのスマートフォンで自動的にメールを使えるとは限りません。メールアプリや専用アプリに、持ち運んだキャリアメールの設定を追加する必要があります。
メールアプリを設定する
申し込み完了後に表示される案内に従い、メールアプリを設定します。携帯会社によっては専用アプリを使う場合や、IMAPというメール受信方式の設定を行う場合があります。
設定時には、メールアドレス、メールパスワード、受信・送信サーバーの情報などが必要になることがあります。パスワードが分からない場合は、持ち運びサービスの管理画面で再設定できるか確認してください。
送受信をテストする
設定が終わったら、自分の別のメールアドレスへ送信し、返信を受信できるか確認します。送信だけでなく、受信、迷惑メールへの振り分け、写真などの添付ファイルも必要に応じて確認しましょう。
メールが届かない場合は、メールアドレスの入力ミス、パスワード、受信拒否設定、メールアプリの通信設定を確認します。
持ち運びできないことがあるメールアドレス
すべての携帯会社のメールアドレスや関連サービスが、同じ条件で持ち運べるとは限りません。携帯電話会社のメールアドレスでも、契約している料金プランや回線の種類によって対象外になる場合があります。
また、キャリアメールとは別に、携帯会社が提供する電話帳、クラウド保存、決済などのサービスは、メール持ち運びだけでは引き継がれないことがあります。利用中のサービスごとに、解約後も使えるかを確認してください。
キャリアメールを持ち運ばずフリーメールへ移行する方法
キャリアメールを維持する費用をかけたくない場合は、GmailやiCloudメールなどのフリーメールへ移行する方法があります。フリーメールなら、携帯会社を変更しても同じアドレスを使いやすい点がメリットです。
ただし、金融機関、通販サイト、会員サービス、家族や知人に登録しているメールアドレスは、個別に変更する必要があります。キャリアメールを解約する前に、次の順番で移行すると漏れを減らせます。
- 新しいフリーメールアドレスを作成する
- 重要なサービスの登録メールアドレスを変更する
- 家族や知人へ新しいメールアドレスを知らせる
- 数週間から一定期間、旧メールアドレスに届く連絡を確認する
- 必要な変更が終わったことを確認して、キャリアメールの持ち運びを申し込まない、または解約する
登録先が多い人や、過去のキャリアメールを残したい人は有料の持ち運びが向いています。一方、月額料金を抑えたい人や、今後も携帯会社を自由に変更したい人は、フリーメールへの移行を検討できます。
格安SIMへ乗り換える前に確認すること
最初に、現在のキャリアメールを今後も使う必要があるかを決めてください。必要であれば、元の携帯会社の公式ページで対象条件、申し込み期限、月額料金を確認し、期限内に手続きを行います。
- メールアドレスを残す必要があるか
- 持ち運び料金を毎月支払うか
- 乗り換え前と乗り換え後のどちらに申し込むか
- 解約後の申し込み期限はいつか
- メールアプリの再設定が必要か
- 銀行や通販サイトなどの登録変更が済んでいるか
格安SIMでキャリアメールを持ち運ぶには、元の携帯会社が提供する有料のメール持ち運びサービスを、決められた期間内に申し込む必要があります。乗り換え前に条件と料金を確認し、申し込み後はメールアプリで送受信テストまで行いましょう。







