格安SIMのかけ放題を比較するときは、月額料金だけでなく、何分まで無料か、通話アプリが必要か、対象外の番号は何かを確認することが大切です。短時間の通話が多い人は「1回5分・10分以内の通話無料」、長電話が多い人は「時間無制限」が向いています。
格安SIMのかけ放題は主に3種類ある
かけ放題は、無料になる通話時間によって料金と使い勝手が変わります。一般的には、次の3種類に分けて比較します。
| 種類 | サービス内容 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 短時間かけ放題 | 1回あたり一定時間までの通話が無料 | 用件だけを短く話す人 |
| 長時間かけ放題 | 1回あたり短時間かけ放題より長い時間まで無料 | 数分を超える通話がたびたびある人 |
| 完全かけ放題 | 国内通話を時間制限なしで利用できる | 長電話をする人、通話時間を気にしたくない人 |
「かけ放題」と表示されていても、1回ごとの時間制限がある場合があります。特に「5分かけ放題」「10分かけ放題」は、制限時間を超えた部分に通話料がかかるため、名称だけで判断しないようにしましょう。
料金を比較するときは、SIMの基本料金と合算する
かけ放題の料金は、データ通信の料金とは別に追加されるのが一般的です。そのため、比較するときはオプション単体ではなく、次の合計額で考えます。
毎月の利用料金=データ通信プランの月額料金+かけ放題の月額料金+必要な追加料金
たとえば、データ通信プランが安くても、完全かけ放題の料金が高いと、通話を含めた総額では別の格安SIMのほうが安くなることがあります。比較表を作るときは、次の項目を同じ条件で並べると判断しやすくなります。
- データ通信量
- 基本料金
- かけ放題の種類
- かけ放題の月額料金
- 初月の料金や申込手数料
- 通話アプリの利用が必要か
- 制限時間を超えた場合の通話料
- 割引やキャンペーンの適用期間
料金や割引は変更されることがあるため、申込み前には各社の料金表で、希望するデータ容量とかけ放題を組み合わせた金額を確認してください。
通話アプリが必要かどうかで使いやすさが変わる
かけ放題のサービス内容で特に大きな違いになりやすいのが、専用の通話アプリや特定の発信方法が必要かどうかです。
標準の電話アプリから発信できるタイプ
スマートフォンに入っている標準の電話アプリから、そのまま発信できるタイプです。電話帳や着信履歴を普段どおり使いやすく、アプリを起動し忘れる心配が少ない点がメリットです。
専用アプリから発信するタイプ
かけ放題を適用するために、専用アプリから発信するタイプです。標準の電話アプリから発信すると、かけ放題の対象外になったり、通常の通話料がかかったりする場合があります。
専用アプリが必要なサービスを選ぶ場合は、次の点を申込み前に確認しましょう。
- 発信時に毎回専用アプリを使う必要があるか
- スマートフォンの電話帳から発信できるか
- 着信や折り返しにも制限があるか
- アプリを使わなかった場合の通話料はいくらか
- iPhoneとAndroidの両方に対応しているか
無料通話の対象外になる番号がある
かけ放題でも、すべての電話番号が無料になるとは限りません。一般的な携帯電話や固定電話への国内通話は対象でも、次のような番号は対象外になることがあります。
- ナビダイヤルなどの有料案内番号
- 番号案内サービス
- 一部の特殊番号
- 国際電話
- 海外からの発信や海外への発信
- 衛星電話など、通常とは異なる通話サービス
また、無料時間のカウント方法もサービスによって異なります。1回の通話ごとに時間を数えるのか、月間の合計時間で計算するのかを確認してください。対象外の番号や通話料は、各社の重要事項説明やオプション条件で確認できます。
自分に合うかけ放題の選び方
通話の回数と1回あたりの長さを基準にすると、必要なかけ放題を選びやすくなります。
短い連絡が中心なら、短時間かけ放題
家族への連絡、店舗への予約、仕事の簡単な確認など、1回の通話が短い人には短時間かけ放題が向いています。通話時間が制限を超えると追加料金が発生するため、長電話が多い場合は別のタイプも検討します。
数分以上の通話が多いなら、長時間かけ放題
短時間かけ放題では毎回のように時間を超える人は、より長い無料時間のプランを選ぶほうが合う可能性があります。短時間かけ放題との差額と、時間超過分の通話料を比べて判断しましょう。
長電話が多いなら、完全かけ放題
仕事や家族との通話で、1回の通話が長くなりやすい人は、時間無制限のかけ放題が候補になります。月額料金は高くなりやすいため、通常の通話料で支払う場合と比べて、どちらが安いかを確認します。
通話がほとんどないなら、かけ放題を付けない
通話が月に数回しかなく、1回の通話も短い人は、かけ放題を付けないほうが安いことがあります。次の計算で、オプション料金を払う価値があるかを確認できます。
かけ放題を付けない場合の通話料=通常の通話料×通話時間
ただし、通常の通話料や、通話アプリを使った場合の料金はサービスごとに異なります。実際の利用履歴を確認し、1か月の通話時間をもとに比較してください。
比較表に入れるべきサービス内容
格安SIMを比較するときは、料金だけでなく、次の項目を同じ条件で記録すると違いが分かります。
| 比較項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| 無料時間 | 1回あたり何分まで無料か、時間無制限か |
| 超過後の通話料 | 無料時間を超えた部分にいくらかかるか |
| 発信方法 | 標準の電話アプリか、専用アプリが必要か |
| 対象となる通話 | 国内の携帯電話・固定電話が対象か |
| 対象外の番号 | ナビダイヤルや特殊番号などが対象外か |
| 月額料金 | 基本料金とは別にいくらかかるか |
| 割引条件 | 家族割、ネット回線とのセット割などがあるか |
| 解約・変更条件 | オプションの変更がいつから適用されるか |
かけ放題を比較するときの注意点
「最安」という表示だけでは、自分にとって安いとは限りません。データ通信量、割引の有無、通話アプリの利用条件を含めた総額で比較する必要があります。
また、期間限定の割引は、終了後に通常料金へ戻ることがあります。比較するときは、キャンペーン中の料金と、割引終了後の料金を分けて確認してください。
さらに、通話アプリを使うタイプでは、アプリを経由しない発信が無料対象外になる可能性があります。スマートフォンの設定や発信履歴の使い方に不安がある場合は、標準の電話アプリに対応したサービスのほうが管理しやすいでしょう。
格安SIMのかけ放題は、通話時間と発信方法で選ぶ
格安SIMのかけ放題を比較するときは、まず自分の通話履歴から「1回の通話時間」と「1か月の通話時間」を確認します。そのうえで、短時間かけ放題、長時間かけ放題、完全かけ放題のどれが合うかを選びます。
最後に、基本料金とかけ放題を合算し、専用アプリの要否、無料対象外の番号、超過後の通話料を確認してください。月額料金の安さだけでなく、実際の使い方で通話が無料になるかを基準に選ぶことが重要です。







