格安SIMの海外ローミングを比較すると違いは?

格安SIMの海外ローミングを比較すると違いは?

格安SIMの海外ローミングは、サービスによって「データ通信に対応するか」「利用できる国」「料金」「申し込み方法」が大きく異なります。特に、格安SIMでは海外で音声通話やSMSだけ使える一方、データ通信には対応していないサービスもあります。

海外旅行でインターネットを使いたい人は、料金だけでなく、渡航先・利用日数・必要な通信量まで比べて選ぶことが重要です。

格安SIMの海外ローミングを比較すると、主に5つの違いがある

海外ローミングを比較するときは、次の項目を同じ条件で確認すると違いが分かります。

比較項目 確認する内容
データ通信 海外でインターネットを使えるか、対象国はどこか
音声通話・SMS 電話の発着信やSMSの送受信に対応しているか
料金 1日単位、容量単位、従量課金など、どの方式か
利用開始方法 事前申し込みや専用オプションが必要か
通信量・速度 高速通信の容量、利用期間、容量超過後の扱い

「海外ローミング対応」と書かれていても、データ通信まで利用できるとは限りません。音声通話とSMSだけに対応している場合もあるため、サービスの対応範囲を分けて確認しましょう。

データ通信に対応しているかが大きな違い

海外で地図、翻訳、検索、メッセージアプリを使うなら、データ通信への対応が必要です。海外ローミングに対応していない格安SIMでは、スマートフォンの設定で「データローミング」をオンにしても通信できません。

データ通信の対応状況は、主に次の3種類に分かれます。

  • 海外データ通信に対応している
  • 音声通話・SMSのみ対応し、データ通信は利用できない
  • 海外ローミング自体に対応していない

データ通信対応のサービスでも、すべての国で使えるとは限りません。渡航先が対象国に含まれているか、対象となる通信事業者の電波を利用できるかを確認してください。

料金の仕組みはサービスごとに異なる

海外ローミングの料金は、国内の月額料金に含まれるとは限りません。海外で使った分だけ請求される従量課金型や、一定期間・一定容量の海外用プランを追加する方式などがあります。

主な料金方式

  • 従量課金型:通話時間、SMS送信数、データ通信量などに応じて料金が決まる
  • 期間型:24時間や数日など、決められた期間ごとに料金が発生する
  • 容量型:一定量のデータ通信を購入して利用する
  • 国内プラン連動型:国内で契約しているデータ容量の一部または全部を海外で使える

料金を比較するときは、表示された通信料金だけでなく、追加オプション料、利用開始料、容量超過後の料金も確認します。料金の掲載条件や対象国は変更されることがあるため、契約前に各サービスの公式料金表を確認してください。

音声通話とSMSはデータ通信とは別に考える

海外ローミングのデータ通信が使えなくても、音声通話やSMSは使える場合があります。一方で、海外での発着信には国内とは異なる料金が設定されていることがあり、着信でも料金が発生する場合があります。

電話番号を使ったSMS認証が必要な人は、次の点を確認しましょう。

  • 渡航先でSMSを受信できるか
  • SMSの受信料金がかかるか
  • 音声通話の発信・着信に対応しているか
  • 緊急連絡先など、現地の電話番号へ発信できるか

アプリの通話機能やメッセージ機能を使う場合は、別途データ通信またはWi-Fiが必要です。

海外ローミング対応の格安SIMを選ぶ基準

どの格安SIMが向いているかは、海外で何をどれくらい使うかによって変わります。次のように選ぶと判断しやすくなります。

利用目的 確認したい条件 向いている選び方
短期旅行で地図や検索を使う 対象国、利用日数、少容量プランの有無 必要な期間と容量だけ購入できるサービス
長期滞在で頻繁に通信する 利用可能な容量、速度制限、継続条件 大容量または国内プラン連動型のサービス
SMS認証だけ使う SMS受信の可否と料金 データ通信なしでSMSを利用できるサービス
仕事で通話を使う 発着信料金、通話品質、対象国 音声ローミングの条件が明確なサービス
複数の国を周遊する 国ごとの対応状況、国境を越えた場合の料金 周遊先をまとめてカバーするサービス

海外で大量のデータ通信を使う場合は、格安SIMの海外ローミングだけでなく、現地SIMや海外用eSIM、レンタルWi-Fiも比較対象になります。ただし、電話番号を維持したい場合やSMS認証を使う場合は、国内のSIMを残してデータ通信だけ別回線にする方法もあります。

海外ローミングを使う前に確認する手順

  1. 渡航先を確認する:国名だけでなく、乗り継ぎ先や周遊先も対象エリアに含まれるか調べます。
  2. 利用内容を決める:データ通信、音声通話、SMSのうち、どれが必要か整理します。
  3. 料金と容量を確認する:利用期間、データ容量、超過後の速度や料金を確認します。
  4. 申し込みの有無を確認する:専用オプションの追加や、出発前の申し込みが必要か調べます。
  5. 端末を設定する:海外でデータ通信を使う場合は、対象サービスの案内に従ってデータローミングを設定します。
  6. 帰国後に設定を戻す:海外用SIMやeSIMを併用した場合は、帰国後に通信用の回線とモバイルデータ設定を戻します。

現地で通信できない場合は、対象国、機内モード、SIMの有効化、データローミング設定、接続先の通信事業者を順番に確認します。設定を変更しても改善しないときは、契約しているサービスのサポート窓口や案内ページを確認してください。

海外ローミングを比較するときの注意点

「海外対応」「国際ローミング対応」という表記だけで、海外で自由にデータ通信できると判断しないことが大切です。データ通信の可否、対象国、料金、利用期間は個別に確認する必要があります。

また、スマートフォンのアプリが自動更新したり、写真や動画を同期したりすると、想定よりデータ通信量が増えることがあります。必要に応じて自動更新やクラウド同期を停止し、通信量の上限を設定しておきましょう。

比較時点と実際の利用時期が離れている場合は、料金や対象国が変わっている可能性があります。申し込み前に、利用する格安SIMの公式ページで「渡航先」「データ通信」「音声通話・SMS」「料金」「利用条件」を確認してください。

格安SIMの海外ローミング比較で迷ったときの結論

格安SIMの海外ローミングは、データ通信の対応状況、対象国、料金方式、利用期間、音声通話・SMSの条件に違いがあります。

短期旅行で少しだけ使う人は期間型や少容量のサービス、長期滞在や大容量通信が必要な人は容量と速度制限を確認できるサービスが候補になります。まずは渡航先と必要な通信内容を決め、その条件を満たすサービスだけを料金比較するのが基本です。