格安SIMの速度テストは、測定アプリやWebサイトを使い、同じ場所・同じ時間帯・同じ条件で複数回測ると比較しやすくなります。1回の数値だけで判断せず、昼休みや夕方など通信が混みやすい時間帯も含めて確認することが大切です。
格安SIMの速度テストに必要なもの
速度テストには、格安SIMを入れたスマートフォンと、通信速度を測定するアプリまたはWebサイトを使います。代表的な測定方法には、次のようなものがあります。
- 速度測定アプリをスマートフォンにインストールする
- 速度測定サイトをスマートフォンのブラウザーで開く
測定結果には、主に「下り速度」「上り速度」「Ping値」が表示されます。
| 項目 | 意味 | 主に関係する利用場面 |
|---|---|---|
| 下り速度 | データを受信する速さ | Web閲覧、動画視聴、アプリのダウンロード |
| 上り速度 | データを送信する速さ | 写真や動画の投稿、ビデオ会議、ファイル送信 |
| Ping値 | 通信の反応の速さ | オンラインゲーム、ビデオ通話、リアルタイム操作 |
速度の単位は「Mbps」で表示されることが一般的です。数値が大きいほどデータを送受信する速度は速く、Ping値は小さいほど反応が速い傾向があります。
格安SIMの速度テスト方法
正しく比較するには、次の順番で測定します。測定前に、Wi-Fiを切って格安SIMのモバイル通信へ接続してください。
- Wi-Fiをオフにする
スマートフォンの設定でWi-Fiを切り、モバイルデータ通信だけが使われている状態にします。 - 速度測定アプリまたはサイトを開く
速度測定アプリを起動するか、ブラウザーで速度測定サイトを開きます。 - 測定場所を決める
自宅、職場、学校、駅など、実際に利用する場所で測定します。屋内では窓際か部屋の中央かによって結果が変わることがあります。 - 測定を開始する
画面の測定開始ボタンを押し、下り速度・上り速度・Ping値を記録します。 - 同じ条件で複数回測る
続けて2〜3回測定し、極端に離れた数値が出ていないか確認します。 - 時間帯を変えて測る
朝、昼休み、夕方、夜など、利用する時間帯に測定します。特に昼休みや夕方は、通信が混み合う可能性があります。
測定が終わったら、日時、場所、下り速度、上り速度、Ping値をメモしておくと、格安SIMや時間帯を比較しやすくなります。
速度テストで同じ条件にそろえるポイント
格安SIM同士を比べるときは、測定条件をできるだけそろえてください。条件が違うと、SIMの性能ではなく環境の差を測ってしまうことがあります。
- 同じスマートフォンを使う
- 同じ場所で測る
- Wi-Fiをオフにする
- 同じ時間帯に測る
- 同じ速度測定アプリまたはサイトを使う
- VPNをオフにする
- 大容量ファイルのダウンロードや動画視聴を止める
- 測定中に移動しない
スマートフォンの省電力設定や通信設定が速度に影響する場合もあります。SIMを比較する場合は、端末の設定を変えずに測定すると結果を比べやすくなります。
速度テストは何回測ればよいか
最低でも、同じ条件で2〜3回測定するのがおすすめです。ただし、格安SIMの通信速度は基地局の混雑、電波状況、利用場所によって変わるため、1日の測定だけで通信品質全体を判断することはできません。
利用状況をより正確に確認したい場合は、次のように測定します。
- 朝・昼・夕方・夜にそれぞれ測る
- 平日と休日に測る
- 自宅や職場など、よく使う場所で測る
- 屋内と屋外で結果を分けて記録する
同じ時間帯に複数回測って大きく数値が変わる場合は、その時間帯の通信が安定していない可能性があります。ただし、速度テストだけでは原因を通信会社や端末のどちらかに断定できません。
用途ごとの速度の見方
必要な速度は、利用するサービスによって異なります。速度の数値だけでなく、実際に困らず使えるかを確認することが重要です。
| 用途 | 確認したい点 |
|---|---|
| WebサイトやSNSの閲覧 | 下り速度に加えて、ページが開くまでの時間や画像表示の遅れを確認する |
| 音楽ストリーミング | 再生中に停止や読み込みが起きないか確認する |
| 動画視聴 | 画質を設定した状態で、途中停止や画質低下が起きないか確認する |
| ビデオ通話 | 音声の途切れ、映像の乱れ、会話の遅れを確認する |
| オンラインゲーム | 下り速度だけでなく、Ping値や通信の安定性を確認する |
| 写真・動画の投稿 | 上り速度と、送信完了までにかかる時間を確認する |
たとえば下り速度が高くても、Ping値が大きかったり通信が不安定だったりすると、オンラインゲームやビデオ通話では使いにくいことがあります。反対に、Web閲覧が中心なら、速度テストの数値が極端に高くなくても実用上問題ない場合があります。
速度テストの結果を見るときの注意点
速度テストで高い数値が出ても、いつでも同じ速度で通信できるとは限りません。速度は、電波の強さ、基地局の混雑、端末、建物の構造、通信会社のネットワーク状況などによって変わります。
また、速度測定サイトのサーバーまでの距離や測定方式によっても結果が変わります。そのため、異なる測定サービスの数値を単純に並べて比較するより、同じ測定方法で実際の利用時間帯を比べることが大切です。
測定結果が遅いときは、次の点を確認してください。
- Wi-Fiに接続されたままになっていないか
- 機内モードやモバイルデータ通信の設定に問題がないか
- 電波の弱い場所で測定していないか
- 昼休みや夕方など、利用者が集中する時間帯ではないか
- OSやアプリの更新、バックグラウンド通信が動いていないか
- スマートフォンが対応する通信規格や周波数帯に問題がないか
同じ場所と時間帯で何度も遅く、実際の動画視聴やWeb閲覧でも支障がある場合は、その場所での利用を前提に格安SIMを比較します。速度テストの最高値ではなく、普段使う時間帯の結果と体感を重視すると判断しやすくなります。
格安SIMの速度テストで記録する項目
比較用に記録する場合は、次の項目をそろえると結果を後から確認できます。
- 格安SIMの名称と料金プラン
- 測定した日付と時刻
- 測定場所
- 使用したスマートフォン
- 下り速度
- 上り速度
- Ping値
- 動画やWebサイトを実際に使ったときの体感
最初に行うなら、Wi-Fiを切り、普段使う場所で朝・昼・夜に2〜3回ずつ測定してください。格安SIM初心者は、最も高い数値ではなく、普段の利用時間帯に安定して使えるかを基準に判断すると、自分に合う通信環境を選びやすくなります。







