格安SIMの多くはテザリングに対応しています。ただし、SIMカードの種類だけで決まるわけではなく、契約している通信会社、料金プラン、スマートフォンの機種、接続方法によって利用できるかが変わります。
格安SIMはテザリングに対応している?
格安SIMでは、スマートフォンをWi-Fiルーターのように使うテザリングを利用できるケースが一般的です。追加料金なしで使えるサービスも多いものの、すべての格安SIMや端末で利用できるとは限りません。
特に確認が必要なのは、次の4点です。
- 契約中の格安SIMや料金プランがテザリングに対応しているか
- 使用するスマートフォンがテザリングに対応しているか
- SIMの種類や回線によって制限がないか
- テザリング中も通常のデータ容量を消費するか
テザリング対応を判断するための確認ポイント
1. 契約している格安SIMの公式情報を確認する
まず、契約中の格安SIMの公式サイトで「テザリング」「動作確認端末」「対応端末」などのページを確認します。同じ会社でも、回線の種類や料金プランによって案内が異なる場合があります。
公式情報に「テザリング利用可」と記載されていれば、対応端末や設定方法も合わせて確認してください。「一部端末では利用できない」と案内されている場合は、端末名まで確認する必要があります。
2. スマートフォンの機種を確認する
格安SIMがテザリングに対応していても、スマートフォン側の仕様によって利用できないことがあります。特に、SIMロックが残っている端末、販売元と異なる回線を使う端末、古いOSの端末では注意が必要です。
確認する際は、格安SIMの動作確認端末一覧で、次の項目が一致しているかを見ます。
- メーカー名と機種名
- 使用する回線の種類
- SIMカードまたはeSIMの種類
- テザリングの対応状況
- 確認時点のOSやソフトウェアの条件
3. APN設定が正しくできているか確認する
APNは、スマートフォンを格安SIMの通信網へ接続するための設定です。通常のデータ通信ができていても、APN構成や端末の設定によってテザリングだけ使えないことがあります。
格安SIMの案内に従ってAPN設定を行い、端末を再起動してからテザリングを試します。iPhoneでは構成プロファイルのインストールが必要な場合があり、AndroidではAPNの入力内容を確認する場合があります。
iPhoneとAndroidでテザリングする方法
テザリングは、主にWi-Fi、Bluetooth、USBの3つの方法で利用できます。最も手軽なのはWi-Fiテザリングですが、長時間使う場合は電池の減りや通信量に注意が必要です。
iPhoneの場合
- 「設定」を開きます。
- 「インターネット共有」または同様のテザリング項目を開きます。
- 「ほかのデバイスの接続を許可」をオンにします。
- 接続したいパソコンやタブレットで、iPhoneに表示されたWi-Fi名を選びます。
- iPhoneに表示されたパスワードを入力します。
設定画面にテザリングの項目が表示されない場合は、APN構成プロファイル、iOSの状態、契約中のSIMの対応状況を確認してください。
Androidの場合
- 「設定」を開きます。
- 「ネットワークとインターネット」「接続」などの項目を開きます。
- 「アクセスポイントとテザリング」などの項目を選びます。
- 「Wi-Fiアクセスポイント」や「モバイルホットスポット」をオンにします。
- 接続先の端末で、表示されたWi-Fi名を選び、パスワードを入力します。
AndroidはメーカーやOSのバージョンによって、メニュー名や表示場所が異なります。設定項目が見つからない場合は、設定画面の検索欄で「テザリング」と検索すると確認しやすくなります。
テザリングで使った通信量はどうなる?
テザリングで通信したデータ量は、通常、スマートフォンで使うデータ通信量と同じように料金プランの容量へ加算されます。テザリング専用の通信容量が別に用意されるとは限らないため、契約中のデータ容量を確認してください。
パソコンで動画を見たり、OSやアプリの更新を行ったりすると、スマートフォンよりも短時間で多くのデータを消費することがあります。容量を節約したい場合は、次の設定が役立ちます。
- パソコンの従量制課金接続をオンにする
- OSやアプリの自動更新を一時停止する
- 動画の画質を下げる
- 大容量ファイルの同期を停止する
- テザリング終了後にアクセスポイントをオフにする
テザリングが使えないときの確認手順
テザリングができない場合は、対応していないと決めつけず、次の順番で確認します。
- スマートフォン単体でモバイルデータ通信ができるか確認する。
- テザリング機能がオンになっているか確認する。
- 接続先の端末で、正しいWi-Fi名とパスワードを選んでいるか確認する。
- スマートフォンと接続先の端末を再起動する。
- APN設定やAPN構成プロファイルを、格安SIMの案内どおりに確認する。
- 動作確認端末一覧で、機種と回線の組み合わせを確認する。
- 契約中のプランにテザリングの制限がないか確認する。
通常のデータ通信もできない場合は、テザリングではなく、APN設定、SIMの認識、通信障害、利用開始手続きなどに問題がある可能性があります。
格安SIMでテザリングを使う場合の注意点
テザリング対応の格安SIMでも、利用時の通信速度が常に一定とは限りません。通信混雑や電波状況、端末の性能によって速度は変わります。
また、スマートフォンをアクセスポイントとして使うと、通常より電池を消費しやすくなります。長時間利用する場合は、充電しながら使う、接続時間を短くする、必要なときだけ機能をオンにするなどの対策を行ってください。
海外でテザリングを使う場合は、国内利用とは別に、海外ローミングの対応状況や料金を確認する必要があります。国内向けのテザリング対応だけで、海外でも同じ条件で使えるとは限りません。
格安SIMのテザリング対応を確認する結論
格安SIMは、多くの場合テザリングに対応しています。ただし、契約中のプラン、使用する回線、スマートフォンの機種、APN設定によって利用可否が変わるため、申し込み前または利用前に公式の対応端末一覧を確認することが大切です。
最初に、使いたいスマートフォンの機種名と回線の種類を確認し、テザリング対応の記載があるかを調べてください。対応していてもデータ容量は通常の通信量から消費されるため、パソコンやタブレットで使う予定がある場合は、必要な容量も合わせて選びましょう。







