格安SIMの通話品質を比較すると違いはある?

格安SIMの通話品質を比較すると違いはある?

格安SIMの通話品質は、大手キャリアと同じ回線を使う音声通話なら、大きな違いが出にくいと考えられます。ただし、回線の種類、VoLTE対応、専用アプリを使う通話かどうか、利用場所によって差が出ます。

格安SIMを比較するときは、料金だけでなく「通常の電話アプリで発信できるか」「VoLTEに対応しているか」「自分が使う場所で電波が届くか」を確認することが重要です。

格安SIMの通話品質は大手キャリアと違う?

音声通話の品質は、格安SIMだから一律に低いわけではありません。一般的な電話番号を使う音声通話では、契約している回線の音声ネットワークや端末の対応状況が品質に影響します。

一方、格安SIMで混雑の影響を受けやすいのは、主にデータ通信です。昼休みや夕方にインターネットが遅くなっても、通常の音声通話が同じ割合で聞き取りにくくなるとは限りません。ただし、データ通信を使う通話アプリでは、通信速度や電波状況が通話品質に影響します。

通話の種類 品質に影響しやすい要素 確認するポイント
標準の電話アプリを使う通話 音声回線、VoLTE対応、電波、端末 VoLTE対応機種か、利用エリアで電波が届くか
専用アプリを使う通話 データ通信、アプリの方式、電波、混雑 アプリが必要か、通話方式や割引条件は何か
LINEなどの通話 データ通信速度、遅延、Wi-Fiやモバイル回線 利用場所の通信状態とアプリの設定

通話品質の比較で差が出る4つのポイント

1. 利用している回線のエリア

格安SIMは、ドコモ、au、ソフトバンクなどの回線を利用するサービスが多く、同じ回線でも利用場所によって電波状況が変わります。自宅、職場、学校、通勤経路など、通話する場所で電波が届く回線を選ぶことが基本です。

比較時は「どの会社が一番高音質か」だけでなく、自分がよく電話する場所で、選んだ回線が安定するかを確認してください。建物内、地下、山間部などでは、サービス名よりも場所と回線の組み合わせが重要になる場合があります。

2. VoLTEに対応しているか

VoLTEは、LTE回線を使って音声通話を行う方式です。対応端末と対応回線の組み合わせでは、従来方式より高音質な通話ができる場合があります。

ただし、SIMがVoLTEに対応していても、端末側が非対応だったり、端末の販売地域や設定が合っていなかったりすると利用できないことがあります。申し込み前に、次の3点を同時に確認しましょう。

  • 契約するSIMが音声通話とVoLTEに対応しているか
  • 使うスマートフォンが、その回線のVoLTEに対応しているか
  • SIMロックや対応周波数など、端末側の制限がないか

3. 専用アプリを使う通話か

格安SIMの通話オプションには、標準の電話アプリから発信するものと、専用アプリを経由するものがあります。専用アプリを使う方式では、音声がデータ通信を経由するため、利用場所の通信状態によって音質や遅延が変わることがあります。

専用アプリが必要なサービスでは、アプリを使わずに発信した場合、割引が適用されなかったり、別の通話料がかかったりすることがあります。通話品質だけでなく、発信方法も比較してください。

4. 端末や周囲の環境

通話品質はSIMだけで決まりません。スマートフォンのマイクやスピーカー、ケースの装着状態、Bluetooth機器、周囲の騒音なども聞こえ方に影響します。

同じ場所で複数の相手との通話が聞き取りにくいなら、SIM以外に端末や周囲の環境が原因の可能性があります。特定の場所だけで問題が起きる場合は、電波の弱さや建物の影響を疑います。

通常の電話とアプリ通話ではどちらが安定しやすい?

安定性を重視するなら、対応端末で標準の電話アプリから行う音声通話を優先すると判断しやすいです。これは、一般にデータ通信の混雑とは別の音声ネットワークを利用するためです。

ただし、標準の電話アプリでも電波が弱い場所では通話が途切れることがあります。反対に、Wi-Fi環境が安定している場所では、LINEなどのアプリ通話が問題なく使える場合もあります。

重視すること 向いている通話方法 注意点
電話番号への発信や安定性 標準の電話アプリによる音声通話 回線エリアとVoLTE対応を確認する
家族や知人との通話料金を抑えること LINEなどのアプリ通話 双方のアプリと安定したデータ通信が必要
通話オプションの割引を使うこと サービス指定の発信方法 専用アプリや指定番号の利用条件を確認する

格安SIMの通話品質を比較する方法

格安SIMを比較するときは、サービス名だけでなく、回線・端末・通話方式をそろえて確認します。次の順番で調べると、比較条件の違いによる判断ミスを減らせます。

  1. よく電話する場所を決める。自宅、職場、学校、通勤経路など、通話する場所を挙げます。
  2. 利用回線のエリアを確認する。各サービスがどの回線を使うかを確認し、その回線のサービスエリアを調べます。
  3. 端末の対応状況を確認する。機種名だけでなく、SIMの種類、VoLTE、対応周波数、SIMロックの有無を確認します。
  4. 発信方法を確認する。標準の電話アプリで発信できるのか、専用アプリが必要なのかを確認します。
  5. 通話オプションの条件を確認する。対象となる通話、指定アプリの利用、1回あたりの無料時間などを確認します。
  6. 可能なら同じ場所で試す。乗り換え前に、現在の端末や周囲の環境に問題がないかを確認し、利用開始後も自宅などで発信と着信を試します。

通話品質を重視する人の選び方

仕事や病院などへの電話が多い人は、標準の電話アプリで発信でき、端末のVoLTE対応が確認できるサービスを優先すると選びやすくなります。料金だけでなく、通話方式と利用エリアを確認してください。

通話相手が家族や友人に限られる人は、アプリ通話を中心に比較できます。ただし、相手も同じアプリを使えることと、利用場所でデータ通信が安定していることが条件です。

通話場所が地下や建物内に限られる人は、回線のエリアを最優先にしてください。サービスの評判だけでは、自分の利用場所でのつながりやすさまでは判断できません。

格安SIMの通話品質に関する注意点

「格安SIMは通話品質が悪い」「大手キャリアなら必ず途切れない」といった一律の判断はできません。音声通話とデータ通信、標準電話とアプリ通話は仕組みが異なるためです。

また、口コミや比較記事で音質が高く評価されていても、端末や利用場所が違えば同じ結果になるとは限りません。自分の端末が対応しているか、電話する場所の回線エリアに問題がないかを確認して判断しましょう。

格安SIMの通話品質を比較するときの結論

格安SIMの通話品質は、サービス料金の安さだけで大きく決まるものではありません。回線のエリア、VoLTE対応、端末との相性、専用アプリの有無が主な比較ポイントです。

通常の電話を安定して使いたいなら、利用場所に合う回線で、端末とSIMのVoLTE対応が確認できるサービスを選びます。まずは自分が電話する場所と端末を決め、その条件に合う格安SIMを比較してください。